10×40

□世界の破壊者
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「せーのっ、はい!」

比奈がシゲルとミツルを持ち上げると、2人は映司の両手足に着いた拘束具を外す。

「外れた!」

他のところでも、子供達が幸太郎、モモタロスの拘束を解く。

「皆、ありがとう!」

映司はミツル達にお礼を言うと、ショッカーに襲われている人のところへ向かった。

『これをライダーに!』

『ライダーに渡して!』

一方オーズのベルトは、巡り巡って白衣を着た眼鏡の男性に渡さられていた。

『ライダー』

『ライダー!』

「仮面ライダーッ!」

映司は、自分を呼んだ男性の方へ振り向く。

「これを!」

男性は映司にベルトを投げる。受け取った映司はもう一度投げた方を見ると、その男性は力強く頷いていた。

「……うんっ!」

そして映司は、決意を込めた目でベルトを腰に装着した。





「変身ッ!」

『タカ!トラ!バッタ!―――タ・ト・バ タトバ タ・ト・バ』





オオォォォォォォォォォォ!!!



映司が仮面ライダーOOO(オーズ)へ変身すると同時に、辺りが歓声に包まれた。

「行くぞ!はあぁっ!」

メダジャリバーを構えたオーズは、そのまま怪人達に向かっていった。





「このっ!」

「ぐっ、離せ!―――うわっ!」

幸太郎は、ジャーク将軍からなんとかベルトを奪い返す。

『幸太郎、大丈夫か!?』

「ああ。テディが40年前で頑張ったのなら、俺は此処で頑張ってみせる。それが、俺とあいつの絆だ!」

幸太郎は、此処には居ないテディを思いながら言った。

「モモタロス、来い!」

『応よ!』

幸太郎は自身にモモタロスを憑依させた。

「俺、参上!」

オールバックになった幸太郎(モモタロス)が決め台詞を吐く。

「言いのかよ?幸太郎」

『今はあいつらを倒す。お前じゃ力不足だけどな』

「言ってくれるぜ!」

軽口を叩き合いながらベルトを巻く。

『「変身ッ!」』

『Strike Form』

電子音が鳴り響くとモモタロスは剣の姿に、そして幸太郎はNEW電王に変身する。

『言っておくが俺は―――』

「最初からクライマックス、だろ?」

『そういうこった。いくぜぇいくぜぇいくぜぇ!』

NEW電王はモモタロスの言葉を合図に、怪人達に向かって走り出した。






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