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□伝える絆
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「さてと、メダルは何処だ?」
再び1971年の時間に来た士は、1人でメダルを探していた。どうやら、他のメンバーとははぐれてしまったようだ。
「おーい、そこの子供達。ここらに銀色のメダルが落ちてなかったか?」
「見てないよ。なあ?」
「うん」
「そうか…………ん?」
士は聞き込みをしていると、白い帽子と白いシャツ、赤いネクタイをし、仮面ライダーのペンダントを付けている子供達を見つけた。
「あれは……少年仮面ライダー隊?」
少年仮面ライダー隊。仮面ライダーをサポートする為に結成された少年少女で構成されているチームである。
「ちょうどいい。おーい!ちょっといいか?」
士は少年仮面ライダー隊に声をかける。
「?どうかしたの?おじちゃん」
「おじっ……まあいい。お前達、銀色のメダルを見なかったか?あれがショッカーの手に渡ると大変なことになる」
士の言葉を聞いた子供達は、懐疑の目を向ける。
「警戒するな。俺は味方だ」
それに気が付いたのか、懐から1号、2号のカードを取り出し、子供達に見せる。
「ねえ、このおじちゃんは大丈夫そうだよ」
「おじちゃんはやめろ……で、どうなんだ?」
「いや、見てないよ」
「俺も」
子供達は揃って見ていないらしい。
「そうか、弱ったな……」
士が困り果てていると、突然子供達の持っていたスピーカーから音声が流れてきた。
『こちらノッコ。ショッカー発見!』
「なんだって!?」
「大変だ!皆、ノッコを助けに行くぞ!」
「「「おう!」」」
そう言うと、少年仮面ライダー隊は自転車に乗って走り出した。
「あっ!待てお前ら!」
士も慌ててその後を追った。
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