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□敵か味方か
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――ショッカー本部――



「ショッカーの唱える未来とは、優秀な人間を選び、動植物の特性を持った怪人に改造し、世界を支配することである。いかがかな?諸君」

赤いマントを羽織ったショッカー首領が提案をする。

「ゲドンは、ショッカーの考えに賛成だ」

「デルザー軍団も賛成しよう」

十面鬼ユム・キミルとジェネラルシャドウが同意する。

「クライシス帝国と暗黒結社ゴルゴムは反対する」

ジャーク将軍は立ち上がりながら発言した。

「我々の目的は、全人類の抹殺だ!」

その言葉に大神官ダロムも頷き、周りもざわつき始める。

「ええい!今は争っている場合ではないのだ!」

その中、鶴の一声のようにアポロガイストの声が響く。

「アポロガイストの言う通りだ」

すると、アポロガイストの後ろで横たわっていたキングダークが引き継いで話し始める。

「今我々がすべきことは、大組織同士が手を握ること。GODはショッカーに賛成する。」

「……」

考え込むジャーク将軍を見て、ショッカー首領は再び口を開く。

「いかがだろう。世界征服の後のことは、また我々だけで決めればいい」

「……ならば、我々も賛成しよう」

そして、ジャーク将軍と大神官ダロムも同意した。

「今ここに、全ての組織はショッカーに統合され、世界の平和を乱す愚かな人間どもを排除することが決定した!」




――Amigo――



『―――以上が国連での決定です。繰り返します―――』

「ふんっ。要するにショッカー以外の人間は全て殺すってことか」

「どうしてこんなことに……世界はどこで間違ってしまったんだ」

アンクはどこか気に入らなそうに、映司は愕然とした様子で呟く。

「そんなこと言う人初めてだよ。お兄ちゃん達、何なの?」

子供たちの一人、ナオキが問いかける。

「あ、ああ、実は俺た―――」

「大変だッ!」

映司が答えようとした時、外からシゲルが大声を上げて走ってきた。

「シゲル、どうした!?」

「ショッカーの奴らが来る!」

「なんだって!?皆、隠れるんだ!」

その時、外から扉を蹴り飛ばしながらショッカーの怪人達が入ってきた。

「出てこい!不穏分子の一斉検挙だ、抵抗するな!」

そう言いながら続々と中に入ってくる。

「おい、ここで間違いないんだな」

「イーッ」

「そうか」

一歩、また一歩と奥へ歩いていく怪人達。
すると、奥から映司が消火器を持って現れる。

「このっ!」

映司が怪人達に向けて消火器を吹き付ける。

「うわっ、何だ!?」

怪人達は混乱していて、うまく動けない。

「皆、第二アジトに集合だ」

「わかった」

「ほら、お兄ちゃんこっち!」

ナオキが映司に声をかけると同時に、皆外に向かって走り出す。

「くそっ、追え!逃がすなッ!」

「「「イーッ!」」」

怪人の一人が声を上げると、戦闘員達が一斉に動き出した。






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