The Golden Darkness

□prologue
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「……ここが、地球」

―――暗闇を明るく照らしている夜の街並み、その中にそびえ立つ幾つものビル。その屋上には、闇夜を象徴するような黒い服を纏い、黄金の如く煌めく髪を靡かせている一人の少女がいた。

「次のターゲットはこの男ですか」

少女は独り言のように呟きながら一枚の写真を取り出す。

「改めて見ても、依頼に書かれてあったような人物には見えないのですが……」

そう言いながら再び写真を懐に仕舞う。

「まあ、私は依頼を果たすだけ。そろそろ動くとしましょう」

すると突然彼女の背中から一対の純白の翼が現れ、そのまま少女はビルから飛び立ち夜空の彼方に消えていった。

―――彼女は『金色の闇』。その名を知らぬものは居ないとされる、宇宙屈指の殺し屋である。





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