短編小説
□僕の周りは非常識
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やあ( *・ω・)ノ
僕の名前は吉井明久。文月学園に通う、ちょっと頭が悪いけど極々普通の高校二年生さ。今から、僕の周りの普通じゃない人達による普通じゃない日常をお見せしたいと―――殺気ッ!?
「どっせいッ!」
バサァッ
「あら?」
僕がベッドのシーツをおもいっきりめくりあげると、そこには僕のズボンに手をかける姉さんの姿が……
「って、姉さん!そんなところで何してるの!それに第一どうやって入ってきたのさ!?鍵が着いてたでしょ!」
「朝から近所迷惑ですよ、アキ君。それに、自分の家なのですから個室に鍵は必要ないとあれ程言っているではありませんか。あと、ナニをするかなんて聞くのは愚問ですよ」
この人は『吉井玲』。僕の実の姉で、下宿する際に心配だからとついてきたんだ。だけど、寧ろ危険度が増してる気がする(ナニ的な意味で)
健やかな睡眠の為、昨日の放課後にホームセンターで鍵を五つ買ってきて取り付けたはずなんだけど……全て綺麗に破壊されている。また買い直さないといけないようだ。うぅ〜、なけなしの小遣いが……。
「さて、それでは続きを「あーっ!すっかり目が覚めちゃったなー!早く学校に行かないとー!」相変わらずいけずですね、アキ君」
何と言われようと、僕は実の姉と間違いを起こす程落ちぶれちゃいない。
「まあいいでしょう。そうやって居られるも今の内だけでしょうし」
姉さんが何か言ってたけど、必死にこの状況を打開しようと焦っていた僕には聞こえなかった。うん!全く聞こえなかったなぁ!
「あっ、アキ君。脱いだ洗濯物は渡して下さい。姉さんが自分を慰めるのに使った後に洗濯に出しておきますから」
「自分で洗うからいい!」
「今日の朝食はとろろかけご飯、納豆、ネギ、茹で玉子を3つ、それと蝮飲料《マムシドリンク》です」
ご飯はいつも姉さんが用意してくれる。生活に負担してみを掛けない為っていう理由らしい。
……でも僕は知っている。この、一見最後のを除けばありふれた朝食。それをよく分析してみれば―――
◇とろろ――糖尿病予防や強壮《・・》作用がある。
◇納豆&ネギ――疲労回復や精力増強《・・・・》の効果がある。
◇玉子×3――もはや何も語るまい。
こうなっている。因みに昨日の夕食は鼈鍋、その前はニンニクとレバーの炒めもの、さらに前は牡蠣のフライetc.
……まぁ食べ物に罪は無いし、姉さんが居なければ朝食が砂糖と塩になってただろうから、これはまだいいか。
「ご馳走さま。それじゃ、行ってくるね」
後片付けは姉さんに任せて、僕は荷物を持ち玄関に向かう。
「待って下さいアキ君。いってきますのキスがまだです。勿論ディープな方「いってきまーす!」……本当にいけずですね」
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