REVENGFUL PRINCESS

□第二章
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ようやく思い出した。





瓦礫の山の中で、血塗れになりながらも自分を力強く睨み付けていた、美しい少女を…



ようやく思い出した。





思わず見とれてしまうほどに美しかったその姿を…



ようやく思い出した。





怨嗟を帯ながらも尚、美しかったその声を…





メギドに彼女が刻んだ無数の傷を眺め…



「…フッ」



―ガシャン…


メギドは歩き出した。

先行している部隊と合流するために…

あの時と同じ様に、彼女に背を向けて…



『絶対に殺してやる!!
私を見逃した事を、後悔するがいい!!』





あの時と同じ様に、彼女の叫びを聞きながら…
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