未来という名の過去

□第壱話
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駅から出た瞬間に肌に感じる外気の冷たさ
キャリー片手に道を進んで行くが街灯1つなく とても薄暗い

コートにもう一方の手を突っ込んだ
中には例の簪がある

いくら夕方と言えどこれ程 京都とは寒く 薄暗かっただろうか....。

だが彼女には躊躇してる暇などはない
腕にある時計を確認すれば針は既に16時20分を指している
八木邸見学の受付は30分までであるため 急がねばならない。
キャリーを引く手に力を入れ、足場の悪い中 目的地へと急いだ



やっぱり時間が遅かったかな...。


そう思うのも無理もない。
通りには人っ子1人もいないのである




スッ....
コート




しかし仏光寺通を右に曲がったとこ ろで彼女は予期せぬ出来事に会うのだ











果たしてこれは悲劇なのか喜劇なのか


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それは神のみぞ知ること









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