銀魂 長編

□万事屋、解散な。
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「おーい、神楽。起きろ神楽!」



いつもと同じ、
銀ちゃんの声が聞こえる。



「うるさいネ、天パ!!
あと2時間寝かせろヨ。」



いつもの朝。
いつものやりとり。
いつもの万事屋の光景。



「神楽起きろ。」



・・・低い声で言われた。


今日はいつもの銀ちゃんじゃない



何事かと思い、
私は黙って押入れをでた。



そこには暗い顔の銀ちゃんと今にも泣きそうな新八がいた。



「新八なにアルかその顔?お通ちゃんが結婚でもしたアルか?」



「・・・」



「うそうそ!冗談ヨ・・・、ハハ、」



いつものツッコミが聞こえない。
なんで、こんなに不安になるんだろう。



「二人とも何かあったアルか?」



私がそう尋ねると、
二人の表情はさらに曇る。



「―――…あー空気重いネ!!
一体何アルか!?」



二人に詰め寄ると、
銀ちゃんが口を開いた。



神楽、ちょっと座れ。



銀ちゃんの言葉に、
私は大人しく新八の隣に座った。



そして銀ちゃんと
向かい合う形になった。



銀ちゃんは
ひとつ大きな深呼吸をし、
私を真っ直ぐみつめて言った。



「万事屋…今日で、解散な。」
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