DOKI-WAKU-BOOK U
□Sweet Heart
1ページ/2ページ
それは突然だった。
好きな人が離れていく。
それは・・・結婚。
きっと最高なんだろうな。
みんなに祝福されて、笑顔が満ちあふれていて。
だけど・・・。
「龍一郎様・・・」
「よかったな。おめでとう」
「あの・・・」
「でも、お前に先越されるなんてな」
「・・・」
朝比奈、お前なんて顔するんだ。
幸せなんだろ?
違うのか?
何で俺をそんな顔で見る・・・。
いいんだよ、これで。
言ったじゃないか。
俺はお前の幸せを願って、そして祈って、今まで一緒にいたんだって。
「龍一郎様」
「もう、呼ぶな」
「えっ?」