DOKI-WAKU-BOOK U
□愛席(相席)
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「高野さん、ここ・・・って」
「最上階のラウンジ」
「何で?」
「たまには雰囲気変えるのもいいだろ?」
「そうですけど・・・」
・・・にしても高そうな店。
大丈夫かな・・・。
店員に案内され窓際へ。
「うわっ、すご・・・」
「気に入った?」
気に入ったもなにも、夜景がすごすぎて。
まるで子供みたいにはしゃぐ俺を、高野さんは笑って見ていた。
「小野寺に見せたかった」
「えっ?」
「いつもご苦労さん・・・」
と、俺の髪に触れる。
嬉しかったけど、同時に恥ずかしかった。