DOKI-WAKU-BOOK
□HAPPY・HAPPY(1)
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こんな日が来るなんて思いもしなかった・・・って言うのは嘘で。
「律、何してる?」
「うまく出来ない」
「何が?」
「ここ。ほら、胸のリボン・・・」
これが結婚式当日の現状なのだ。
「俺がしてやる」
「ちょ・・・っと・・・」
あたってるんだけど・・・。
高野さんのやわらかい髪や手の感触や息やいろんなものが。
「律、ここで感じてどうする?」
「だって。高野さんが悪いんだもん」
「分かった。今から責任取ってやる」
「えーーー」
その頃の控え室では・・・。