DOKI-WAKU-BOOKV

□ライスシャワー
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それなのに、嫌になったりしないのはどうしてだろう。
きっと、高野さんのあまりにも大きな器の中に
俺がすっぽり収まってしまっているからかもしれない。
本当にあの人は俺の扱いが上手い。
と言うより、俺自身がが高野さんにかまって欲しくてわざと仕掛けている。
そんな事もきっと高野さんは分かっていて。
だから何でも受け入れてくれるんだと思う。
俺は高野さんを人としても、もちろん男としても、誇りに思っている。
これは運命だったのか。
あの時からずっと思って思い続けて・・・。
それは、高野さんも同じで。
だから、逃げるな・・・って言われた時も心の中で叫んだんだ。
あんたこそ俺から逃げられませんよって。
自分でも怖いと思う。
見えない場所で、高野さんを縛っているのだから。
多分、全部ひっくるめて好きでいてくれるんだと自惚れても・・・。
これは高野さんには内緒にしておこう。
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