俺の願いを叶えてください

□水色の気持ち
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 Hiro said

『うぅ・・っ』

今日もまた吐いちまった・・。

最悪だ・・。

「無理しないでよ?」

母さんが悲しげな表情で言う。

俺は、生まれた時から体の弱い人間。

学校だってまともに行けていない。

だからって友達0人じゃねぇぞ??

俺には・・

     ガㇻッ

「やっほ〜〜ヒロ!」

『愛梨!』

「おっ!今日は元気だね〜」

『そうか?いつもと一緒だけどな』

そう。この愛梨っつーのとあと一人晃ってのが俺のダチ。

「でも、今日元気でよかったよぉ」

『なんで?今日なんかあったっけ?』

「あれ?忘れた?今日晃の誕生日ぢゃん!』

ぁーー・・。忘れてた。完璧忘れてたわ・・。

『忘れてた。』

「うそぉ!!ころされるぞぉ(笑)」

『だな』

こいつと喋ってると楽しい。

 つか晃の誕生日だったんだな・・。

なんも用意してねぇや。

「ってことは、何も用意してない感じ?」

『あぁ。ヤバい』

「ぢゃぁ今から買に行く?」

『いい考え♪いこーぜ。』

「うぃ〜♪」

出掛ける準備をした。




Eri said∼

 久しぶりにヒロと出かけた。

ほとんど寝たきりだったから外に連れ出せたことがうれしい。

「ヒロ〜、何買うの?」

『何も決めてない。あいつ何か欲しがってた?』

「ぅ〜ん・・。ぁ!ピアス!ピアス欲しがってた!」

『サンキュー、ぢゃぁ専門とこいこーか。』

「ぅぃ」

専門って・・どこ行くきなんだろぅ

しばらく歩いた。30分くらい。

ヒロが急に止まったからぶつかるところだった。

「うわっ!何?!」

『ここ』

「ん?」

ぁ〜ここかぁ。つい最近できた店だった。

「ここまだ最近だね」

『おぅ、知ってたのか』

「当たり前!うち女!!アクセには敏感♪」

『あぁ〜愛梨、女だったな』

「そうですよ!!ひどいなぁ〜!」

『わりー、ずっと一緒にいたから男かと・・・』

     ツネっ

『いってぇー』

うちは、ヒロの腕をつねった。

「ふんっ」

『はぃはぃ、ごめんサナイ』

マジイラつく!!

「ヒロウザい!!」

『マジでごめん』

  ぷぷっ

『なんだよ』

「いや・・クスッ、まともに謝ったからふふっ・・・」

『てめぇーもうあやまんねぇから』

「ぁぁー!!ゴメンゴメン」

 ヒロと喋ってると楽しい。



Hiro said∼

 これから晃の誕生日パーティーだ。

しかもなんで俺の家??

「いらっしゃ〜い」

母さんとかなんでそんなご機嫌なわけ??

「おっじゃまっしまぁす」

愛梨まで??なんでだ?

「んじゃ、準備しようか!!」

『おぅ』

愛梨は、なぜか顔が赤い。

『愛梨、どうかしたのか??』

「なんでぇ?」

『だって顔赤いぞ??』

「うそ!!鏡どこ?」

『ほぃ』

「ありがとう!!」

めっちゃ愛梨は、自分の顔を見ている。

「ぎゃぁー!!ほんとだぁ!!」

ぶっ!!そんなに驚くか??

「うわーうわーどうしようー」

俺は、だんだん愛梨のそんな行動やしぐさがかわいく見えてきた。

そんでついに

    ギュっ

「わっ?!ヒッヒロ?!どうしたのぉ??」

『あ・・ごめん。なんでもない』

俺は、愛梨を抱きしめていた。

うわーっ俺何してるんだろう・・。

「こらっ!ヒロ!女の子に何してるの!」

ドタドタと母さんが部屋に入ってきた。

ちぇっ

俺は、愛梨から離れた。



Eri said

うわ〜びっくりしたぁ〜。

でも、すぐ離れた。

ちょっとショックー↓

   ピンポーン

これは・・・

「ヒロ!!晃きたかも♪」

『お、やっとか』

みんなで晃のところまで出迎えた。

「よっ」

「いぇぃ、晃おめでとぉー!!」

『おめ』

「二人ともありがとなぁ〜」

『俺らダチぢゃん』

「だな」

「って言ってもヒロは忘れてたけど(笑)」

「あぁ??なんだとぉ??」

『わりーわりー』

晃はヒロを軽く殴った。

『いってぇー』

「ざまぁみろ」

「晃うける〜」

『うけねぇよ、こっちはいてぇんだから」

 今日はずっごぃ楽しかった。



 Hiro said∼

『今日は楽しかったな』

「うん〜♪」

「だな」

時刻は、もう夜の9時。

さすがに二人の親も心配するだるし解散することにした。

いくらダチだからって愛梨は女。
一人で帰らせるのは危ない。
っつことで

『俺、愛梨を送ってくよ』

「いいよぉ〜」

『いや、送る』

「じゃぁ、お言葉に甘えて♪」

「おい、俺は??俺今日の主人公・・」

たく・・。晃は空気よめんやつだなぁ〜。

これこそKYだろ。

『お前男だろ。一人で帰れるじゃん。愛梨女。』

「あぁ〜そーゆーことね。じゃバイ〜」

『おぅ、じゃあな〜』

 ようやく二人になれた。

『晃KY〜』

俺は、小声で言った。

「え?何?」

『いや、なんでもない』

「でもさぁ〜、今日はびっくりしたなぁ〜」

『何に?』

「ヒロが抱きしめてきたとき」

『あぁ〜、そんなに?』

「うん。うち女!!男じゃない!!」

『知ってる』

「え?」

     ギュっ

「わっ!!」

俺は、また愛梨を抱きしめていた。

「どうしたのぉ??」

『俺さ・・』

「うん」

『俺・・』

「うん?」

『俺、愛梨の事が好き』

「え?!」

『俺、ずっと前から好きだった』

「あの・・えっと・・」

『うん?』

「ゴメン・・」

『いいよ、別に。返事ありがとう』

「ホントゴメン・・」

『いいって』

俺は、あっさりフラれた・・。残念・・。

『ククッ』

「急にどうしたの??」

『いや、気にしないで』

俺は、笑っていた。理由なんてない。



 Eri said∼

 ヒロに家まで送ってもらった。

でも、まさかうちのこと好きだったとは思わなかった。

でも、すぐ断った。だってうちの好きな人は晃だもん。

 ヒロ・・ホントごめんね。初めてヒロのあんな悲しそうな顔見た・・。

明日どんなふうに接しよう・・。

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