Kira's LoveStory*
□終わらない明日へ
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真っ暗な宇宙に漂う身体...。
無数の星が瞬くけれど、その光はどこか冷たくて...。
誰かの温もりが欲しかった
だけど...。
これまで自分が殺めてきた命を想うとそれは許されないこと...。
もう、このまま闇の中に消えてしまってもいいかな、なんて思った時――
一際輝く光が真っ直ぐキラの元へ注がれた。
暖かいと感じた光の先には見慣れたロボット鳥。
(トリィ...)
更に後ろからボロボロになったストライクルージュ...。
そのコックピットに人影が見えた。
(アスラン...カガリ...)
涙で視界がぼやける。
二人が微笑んでくれると少しだけ心が軽くなった気がした...。
そしてふと、大切な人の言葉が脳裏に蘇る。
『帰ってきてくださいね。此処へ...私の元へ...』
(...ラクス。...そうだ僕はまだ、死ねない)
――帰ろう...、君の元へ
――帰ろう...、平和な世界へ
END. 2005.12.16