Kira's LoveStory*

□Such every day
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艦内の廊下を駆けてくる足音。

「…またか。」

その足音に馴染みのあるイザークは溜め息を吐きつつ、次に聞こえてきた声に確信を持つ。


「イザーク〜!」

その声が誰のものかは一目瞭然で、更に深い溜め息を吐き出した。

「おいイザーク。俺の耳に間違いがなければ、お呼びだぜ?」
「知らん!放っておけ!」

傍らに立つ、報告書を待ったディアッカがニヤニヤと嗤うのを切り捨て、デスクの書類にペンを走らせる。
その間も確実に足音はまっすぐこちらに近づいてきて。

「ディアッカ、絶対に扉を開けるなよ。いいな?」
「はいはい、了解。でも話ぐらい聞いてやれば?」
「聞く必要などない」
「お前も素直じゃないな」
「何だと!?」

イザークが声を張り上げた瞬間、―ピピピッ
小さな電子音が鳴り、扉の向こうから声がかけられた。

「イザーク、僕だけど。入っていい?」
「キラ、生憎だが俺は忙しいんでな。部屋に戻れ!」
「やだ!邪魔しないから入れてよ!」
「うるさいっ!俺は戻れと言っている!!」
「なんだよ!イザークのケチ!!」
「何とでもいえ!」

沈黙。
扉越しの言い合いを傍観していたディアッカが横槍を入れてくる。

「イザーク、泣かすなよ」
「貴様は黙ってろ!それにアイツがこれ位で泣くものか」
「けどさ〜、ロックなんて意味ないって…。どうせ、いつものパターンで..」

―ピピッ......シュンッ。

「っ!」
「ほらな」

ディアッカの言う通り、ロックしていたはずの部屋の扉が勝手に開き、入ってきたのは亜麻色の髪の少年。

「キラッ!あれほど勝手にロックを解除するなと言っただろう!」
「だって!こうでもしないとイザーク会ってくれないんだもん!」

キラはイザークの胸に勢い良く飛び込んだ。

「なっ!」
「おっと〜!お邪魔な奴は退散しますか」

固まるイザークを余所に、キラは部屋を出ようとするディアッカを振り返った。

「ごめん!ディアッカ」
「いいって、俺もちょうど休憩したかったんだ。じゃ、仲良くな〜」
「ディアッカ!貴様ぁ!」

イザークの怒鳴る声を無視して、ディアッカはひらひらと手を振りながら出ていった。


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