Athrun×Kira LoveStory*

□Key of Memory
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楽しかった思い出も、優しい記憶も、すべて心の奥底に閉じ込めて...。


『ザフトの為に』

一兵士として戦場にこの身を捧げる。
あの頃にはもう戻れないと覚悟を決めながら。


 Key of Memory



地球軍が極秘に開発していたMS奪取作戦は成功したかのようにみえた。が、予期せぬ事態が起こった。

その場に硬直したように動かなくなったアスランを呼ぶ仲間の声が通信越しに聞こえる。しかし、今のアスランの意識は別のほうに向けられていた。

逃げ惑う群衆の中に見えた懐かしい面影。昔よりも幾分か大人びているがまだ幼さの残る少年。

「キ...ラ...」

まさかそんなはずはない。と、否定する自分と、間違いないと確信する自分。
相反する気持ちに動けないでいるアスランの元へ、黄緑色の小さな鳥が飛んで来る。
赤いMSの周囲を旋回する鳥にアスランは見覚えが有りすぎた。自らの手で作り上げた物を忘れるはずがなかったから。

機械の鳥を追いかけてきた少年にアスランはやはりと微笑んで、MSを跪かせて手を差し伸べた。
驚愕に見開かれる大きな紫の瞳に早く自分を映したくてコックピットを開く。

「キラ」

呼びかけた声は意図せず甘く、愛おしい気持ちが溢れだしていた。


end.
2010.10.24@リハビリに無印一話を捏造

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