Athrun×Kira LoveStory*

□LOVE*SPELL
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「アスラン」

砂糖みたいに甘く胸に溶けてゆく名前。

「アスラン、アスラン…」

声に出す度に色を変える大好きな音。
早く帰ってこないかなぁ〜、なんて。
ついさっき仕事に出たばかりの彼を求めて、一人きりの部屋で名前を呼んでしまう。

ダメだ僕、重度のアスラン欠乏症だ。
なんでこんなに好きなのかな?でも、答えを探しても見つかりっこないのはわかってる。
だってきっと、理屈じゃないから。


紅茶に入れた角砂糖をスプーンでくるくるとかき混ぜながら、大事な人の名を愛おしむように呼んだ。

「アスラン…」





「それ、砂糖入れすぎじゃないか?」
「!」

突如聴き馴染んだ声がかかり、キラはリビングから玄関に続くドアに視線を移した。
そこには扉に背を預け、腕組みをしてこちらを見つめるアスランの姿が。

「アスランッ!?なんで君っ…」

居るはずのない彼がふっ、と悪戯っぽく笑った。

「忘れものをしたんだ」
「…忘れもの?」

しっかり者の彼が忘れ物なんて珍しいと不思議に思っていると、アスランはにっこりと笑みを深めキラに近づいた。

「いってきますのキスを、ね」

そっと顎を上向かせられ、唇に砂糖よりも甘いキスが降ってくる。
キラはうっとりと瞳を閉じて受け止めた。


『アスラン』
甘い甘い恋の魔法。


end.
@2009.10.29

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