Athrun×Kira LoveStory*

□ボクとキミ
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今日の僕は朝からウキウキしていた。
その理由は...。


「アスランッ!」

お目当ての人物を見つけると、タタタッと駆け寄り彼の背中に飛びついた。

「...っ!おい、キラ...はしゃぎすぎだ」

「だって、早く見たかったんだもん!」

「お前なぁ〜...」

首根っこにしがみついて離れない僕に君は呆れてるけど、そんなことどうでもいい。
だって...。
僕はパッとアスランから離れて真正面から彼を見つめる。

「う〜ん...なんか、変な感じ?...似合わなくはないけど、見慣れたら大丈夫なのかなぁ?」

首を傾げ、顎に手をやりながらジロジロ眺めていると、とうとうアスランが口を出してきた。

「キーラ!服なんてどうだっていいだろ?」

「ダメだよ!せっかく僕とお揃いなんだか...あっ!」

アスランに腕を引き寄せられ、ぎゅっと抱きしめられる。
なんか悔しいけど、逞しい腕は変わってないや...。

「俺も嬉しいよ?キラとお揃いで...ただ」
「ただ何?」
「インナーの色が違う...」
「......それだけ?」
「なっ!?これは重要な事だぞ?」

至極真面目に告げてくるアスランに小さく溜め息を零す。

まったく、アスランて昔からなんでこんなに細かいんだろ...。
インナーの色?確かに違うけど、そもそも気にするところじゃないよ...。

「はいはい。一緒じゃなくて残念だったね」
「キラ...それ気持ち込もってないぞ?」
「アハハ」
「アハハって......」

アスランを無視して彼の懐に顔を擦り付けて甘える。

あったかいな...。

「でもこれで、僕らはまた一緒に戦えるね」
「そうだな」
「正直な話、アスランがザフトに戻ったって聞いた時はショックだったよ?」
「すまない...キラ」
「ううん、もういいんだ。だって君、傷つきながらも帰ってきてくれたじゃない?」

「...キラ」
「だから、一緒に行こう」

このまま優しい腕に抱きしめられていたかったけど、アスランから身を離す。そうして彼の手を掴んで足早に歩き出した。

「アスランのオーブ軍服姿、ラクスやカガリ達にも見てもらおう!皆、僕と同じですごく楽しみにしてたんだから!」
「えっ!?ちょっ!キラっ...!」

あたふたしてるアスランを尻目に僕はグイグイと引っ張っていく。


――こんな格好いいアスラン。ホントは誰にも見せたくないんだけどね。


end.
up@―#改訂2009.4.8

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