Athrun×Kira LoveStory*

□Sweet×Sweet
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「アスランは僕に甘いよ」
「そうか?」
「うん、甘すぎ」
「くすっ...キラ限定だけどな。っと、そうだ...さっき言ってた届け物なんだが...」

アスランは言いながら、軍服の内ポケットから水色のリボンがかけられた四角い箱を取り出すと、キラに差し出した。

「何?誰から?」
「俺からのプレゼント」
「え!嘘?!嬉しい!!」
「受け取ってくれる?」
「当たり前だよ!!ねっ、開けてもいい?」
「どうぞ」

さっそくリボンを解き、白い革製の箱を開くとそこには...。

「わぁ〜!すごく綺麗!」
「キラに似合うと思ってさ」
「ありがとう!アスラン」

キラが箱から取り出したものは、シルバーのバングルだった。一見、シンプルなそれはしかし、側面にキラキラと輝く石が嵌め込まれていた。

「これって、エメラルド...!こんな高価なもの貰ってもいいの?!」
「キラの為に選んだんだ、貸してみろ」

アスランは微笑しながらバングルを受け取ると、キラの細い手首につけてやる。

「ありがと、なんか照れるなぁ。...あ!」
「どうした?」
「ごめんっ!!僕、君へのプレゼント、何も用意できなかった......」

あ〜何やってんだ僕は!と、頭を押さえて自分の失態を悔やむキラに、アスランはふわりと笑った。

「いいさ、忙しいんだろ?キラもザフトに慣れるの大変だろうからな」
「でもっ!そんなのアスランも同じでしょ?なのに僕は...」

後悔の念がぐるぐると頭の中を渦巻き始めた時、アスランの顔がゆっくりと近づいてきて、キラは顔をあげる。

「な、何?」
「ん?いや、キラからのプレゼントを貰おうと思って」
「へ?だから僕、何も用意してないってさっき言っ...」
「キスが欲しい」
「!!」

ぼっ、と耳まで紅く染めたキラに、アスランは悪戯っぽく笑む。

「キ〜ラ?」
「わかった!するからっ!」

いつもは自分からキスすることなんて、数えるほどしかないから今更ながらに緊張する。
キラは深呼吸するとドギマギしながらも、ゆっくりとアスランの唇に口づけを落とした。


end.
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