Athrun×Kira LoveStory*

□共有温度
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恋人との久しぶりの逢瀬に若い身体は熱に浮かされ、本能のままに互いを激しく求め愛し合った。
髪から足の先まで隙間なく落とされていく愛撫の快楽に震えるキラの身体は、その都度とろりと蜜を零していく。
一体どれほどの睦言を交わし、この身にアスランの熱を受け入れたのか。
最後の方は意識も混濁していて、いつ眠ったのかさえ定かではない。
ふと、温かな微睡みから目覚めて自分が眠っていたことを知ったほどだ。

ふぅ、と吐息を漏らして目の前の白い壁を見つめる。
横向きの体勢で寝ていた身体は倦怠感に起き上がる気にはなれず、
それに背中に密着しているアスランの両腕がキラの臍の前で組まれていて身動きできない状態だった。
一糸纏わぬ身体がシーツの下で触れ合っていることに、昨日の熱を思い出してキラは一人顔を赤らめた。

アスランがプラントに来たときは大抵こうして朝まで過ごすのだけれど、未だに慣れないでいる。
それは身体を繋げることではなく。
確かにそれも恥ずかしいし慣れたなんて言えないけれど。
一緒に朝を迎えることが照れくさくて、くすぐったくて仕方がなかった。
何を今更、なんて言われるのは分かっているからアスランには内緒だ。

今も早く腕から抜け出したくてたまらず、そっと首だけを背後に巡らせれば濃紺の髪が見えた。
背中に触れているアスランの鼓動は穏やかで、安らかな寝息にもう少しだけ寝かせてあげようかと考えていると、
ふいにキラの身体を抱きしめる腕の力が強まった。

「...っ、アスラン?」

「おはようキラ」

「うん。おはよう、って、君!起きてたの?...!...んっ」

やけにはっきりとした声で挨拶されたので狸寝入りをしていたのかと、
キラが抗議をしようと振り返ったところ唇を塞がれてしまう。

ちゅっ、と啄んで離れた唇にキラは怒る気力も失せて溜め息を吐いた。

「キラ」

「......なに?」

「あったかいな」

「ひっ...!」

アスランが項に鼻先を埋めて匂いを嗅いでくるから思わず変な声が出てしまった。
本当に心臓に悪いから一刻も早く脱出しなければ。

「あのさ、そろそろ起きようよ」

「いやだ」


...なんだそれ、子どもみたいに。

いつもは僕のことを子どもだってからかうくせに。
なんだか次第に笑いが込み上げてきて、くすくすと笑ってしまった。

「なにが可笑しいんだ?」

「だってアスラン、みんなの前じゃ澄ましてるのに今はまるっきり、お子様なんだもん。ふふっ」

「...笑うことないだろ」

「あはっ!くすぐったいよーアスラン」

脇腹をくすぐられてキラは笑い続ける。
昨夜の濃密な夜の空気はキラの明るい笑い声に消え去っていた。
向かい合わせに体勢を変えて微笑み合っていると、
キラの前髪を掻き上げてアスランが額にキスをした。

「キラ、誕生日おめでとう」

「うん、ありがとう!大好きアスラン」

この先もずっと二人、こうして幸せに満ちた甘い朝を迎えるのだろう。


それは確かな未来――。


end.
20120518@キラ誕生日おめでとう!...甘すぎて胸焼けがw

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