Athrun×Kira LoveStory*

□2011.05.18
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■簡易設定■
・種D終了後。
・キラ(ザフト)アスラン(オーブ)




誕生日に何が欲しい?って訊かれると、いつも答えに困っていた。
欲しいモノなんて”アスラン”ただ一人だけなのに。
そんな恥ずかしい事を面と向かって言えるはずもなく、僕はまた無難な返答をするんだろう。



「誕生日おめでとう、キラ」
「うん、ありがとうアスラン」

オーブ、プラント両国の会談の為、カガリに随行してきたアスランが僕を一目の付かない場所に連れ出し、抱きしめながら祝福の言葉をくれた。久しぶりに触れ合える喜びに、互いに温もりを味わう。
抱き合うだけでこんなにも満たされていくのが嬉しくて思わず熱い吐息が出てしまうと、すかさず唇を奪われた。
啄むだけのしっとりとした優しいキスの後、アスランが懐からそっと丁寧にラッピングされた箱を出し、手渡してきた。

「キラ、これ」

それが誕生日プレゼントなのは明らかで。今年はどうやらアスランが決めてくれたらしい。
道理で事前に何が欲しいかという連絡がなかったわけだと納得する。

「別にプレゼントなんて無くていいんだよ?こうして誕生日に逢えるだけで幸せなんだから」
「ああ、わかってる。でも俺がお前に渡したかったんだ」
「クスッ、もちろん喜んでもらうよ!アスランが僕の為に選んでくれたものだしね!」
「...キラ、もう少しだけ...」

アスランが僕を抱き寄せて首筋に顔を埋めてくる。こんな時、愛されてるなぁとまるで他人事のように感慨深くなってしまう。それでもアスランが求めてくれるのは素直に嬉しい。

「...会談の後、少し時間取れないの?」
「残念だが難しくて...、だから今こうして無理に時間を作ったんだ。プレゼントは手渡したかったからな」
「そっか、...うん!でも逢えたし、プレゼントも貰えたし、僕は満足だよ」

離れたくないのはやまやまだけど、これ以上の高望みは贅沢だ。誕生日にこうして直接触れ合えるだけでも貴重なことなんだから。

「本当はもっとキラと過ごしたいんだが...」
「仕方ないよ、アスランも僕も忙しい身なんだし」

この道を決めたのは自分たちだから、最後まで貫き通す覚悟はとうに出来ている。
二人顔を見合わせて苦笑していたらアスランの携帯端末が鳴った。
彼が僕に断りを入れて応答する。きっとカガリか、オーブの関係者あたりだろうと目星をつけながら手に持ったままのプレゼントを見つめる。
長方形の箱には何が入っているんだろうと考えていると、通話を終えたアスランが僕の髪を優しく撫でた。

「休暇が取れたら二人で出かけよう。それまで元気で...」
「アスランも......ん、」

触れるだけの別れのキスを交わして僕らは身を離した。



cotinued...

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