Athrun×Kira ParallelStory*

□スターマイン
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「キーラ、ごめん。...でも、そんなキラが可愛くて好きだった。だから今、こうして恋人になれて俺は幸せだよ」



「.........ぃ、」
「え?」

聞き取れなかった言葉を尋ねようとしたら、キラが夜目でもわかるくらい真っ赤な顔でこちらを振り仰ぐ。


「君って!どうしてそう、恥ずかしいセリフが言えちゃうわけ!?」
「恥ずかしいって、何が?俺は本心を言ったまでだ」
「っ......」

依然、赤い顔で瞳を潤ませたキラは何も言わない。

けれど、視線を彷徨わせた後、意を決したように瞳をしっかりと合わせてくる。

繋いだ手に少し力が込められた。

「キラ?」

「ぼ、僕も...君が、アスランが恋人で嬉しい、よ」

照れ隠しにぎこちなく微笑むキラに、この上ない愛しさが込み上げてくる。


「キラ...」

「...アスラン」


花火のような熱をはらんだ瞳が交差し、どちらからともなく唇が重ねられた。


―来年も、ずっと一緒に花火を見に行こう。



end.2008.7.28
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