Athrun×Kira ParallelStory*
□スターマイン
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漆黒の空に、鮮やかな大輪の花が咲き乱れる。
「うわぁ〜綺麗...」
隣で瞳を輝かせて魅入っている幼なじみは、本当に嬉しそうで。
誘って良かったと、アスランは彼の横顔を見て微笑んだ。
「すっごく綺麗だねーアスラン!やっぱり花火は間近で見るべきだね!」
うんうん、と一人納得するキラにアスランは苦笑を隠し得ない。
「なに笑ってるの?なんかムカつくんだけど」
「クス...いや、ちょっと昔を思い出してさ」
「昔?何かあった?」
「キラ、小さい頃は打上花火の音が怖いって、泣いてただろ」
過去の苦い記憶を掘り返され、キラは焦ったように抗議する。
「あ、あれはっ!だって、初めて近くで見たから吃驚したんだもん!」
「俺は平気だったけど?耳塞いで泣いてるキラ、可愛かったなぁ」
「〜っ、アスランの意地悪っ!」
ぷいっと、そっぽを向いてしまったキラの手をアスランはそっと握る。
振り払われるかなとも思ったが、どうやら杞憂だったようで大人しく繋がせてくれた。
顔は相変わらず背けられたままだったが。
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