Athrun×Kira ParallelStory*

□ココア
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「アスラン!こっち!」

庭に面した窓を開け、キラが顔を出す。


寒さのためか頬や鼻先が赤くなっていて。

それが可愛くてアスランはふっ、と頬を緩める。が、キラの格好に思いきり眉を顰めた。

「キラ!お前っ、風邪ひくだろ!?」

外の寒さはかなりのものなのに、部屋着のままコートも羽織らず薄着でいる彼に、アスランは腕を伸ばした。
一刻も早く部屋にいれようと。

だが、キラはそんなアスランの手を掴み、逆に庭へと引っ張り出した。

「うわ、コラッ!」
「アスラン!見てっ!!」

キラが嬉しそうに両手を空に伸ばした先、

そこには...。


「あ.......、雪?」
「そう!さっき天気予報でね、今夜あたり降るだろうって!」
「それで外に出たのか?」
「うん!!だって初雪だもん!」

子供のようにはしゃぐキラにアスランは呆れて溜め息をつく。

「キーラ」
「ん?」


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