Athrun×Kira ParallelStory*
□クリスマス*イヴ
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キラは確か今日、家族水入らずでクリスマスパーティーをしているはずだ。
それなのに何故、あんな素性の知れない男と共にいるのか。
考えるよりも先に行動していた。
キラを信じているからこそ、真相が知りたかった。
アスランは二人にあと数メートルで追いつくというところで我慢できずに叫んでいた。
「キラッ!」
その声に二人がゆっくりと振り返る。
長身の男が鋭い視線でこちらを睨んできたのに対し、キラは一瞬ぱちくりと瞬きをした後、ニッコリと嬉しそうに微笑った。
「あすらんら〜♪」
「キラ?...もしかして、酔ってる?」
「ん〜〜ずぇんぜんっ!らいじょうぶらよ」
いや、これはかなり酔ってる状態だ。
アスランは語尾にハートマークが飛んでそうな台詞に頭を抱えつつも、隣でキラを支える男に牽制することを忘れない。
「すみません、こいつは俺が連れて帰りますので」
「ふっ、貴様のような奴にキラを渡す気はないんだが?」
見下したような態度にカチンときたアスランは、改めて真正面から男を見据えた。
背中までの長い黒髪に、よく見ると瞳がキラと同じ色彩をしていることに気づく。
だが、こんな男はやはり記憶にない。
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