Athrun×Kira ParallelStory*
□クリスマス*イヴ
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今にも雪が降り出しそうなクリスマスイヴの夜。
街中はイルミネーションに彩られ、道ゆく人々の顔は幸せに満ち溢れていた。
「あーあ。ったく〜、楽しそうでいいねぇ。俺たちは仕事してたってのにさ」
「そう文句を言うな、ラスティ。明日のオフはもぎ取ったんだから」
「アスランはいいよなぁ。一緒に過ごす相手がいてさ〜、っと噂をすればだな」
「ん?」
ラスティが視線で指し示す方を見やれば、自分たちのいる歩道の反対側に黒いロングコートを着た男に抱えられるようにして歩く、愛しい恋人の姿があった。
「キラ」
遠目からでも見間違えるはずはないとアスランは断言できる。
それほどに彼を愛しているのだから。
だが、隣の男は一体誰なのか?
苛立つアスランを面白そうにラスティがからかう。
「あーらら、もしかして修☆羅☆場?」
「煩いっ」
そう言い残すとアスランはすでに走り出していた。
その背中にラスティは苦笑を堪えながら言葉をかける。
「健闘を祈ってるぜ!」
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