Athrun×Kira ParallelStory*
□brilliant〜特別な日〜
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◆1◆
「誕生日?」
「ああ、もし良かったらでいいんだけど...」
いつもの学校帰り。
もうすぐキラのバースデーだからと、当日どこかへと出かけようと誘ってみた。
毎年キラは双子の姉、カガリと自宅で祝うから。今年はなんとかキラを連れ出したくて、先手を打ってみたのだが...。
「ごめん、誕生日は朝からカガリと出かけるんだ」
敢えなく玉砕...。
ライバル関係にあるカガリに見事に先を越された。
「そうか...」
「うん、ごめんね」
「キラが謝ることはないさ」
そう言いつつも、心中は穏やかではない。
「あ!じゃあ、アスランも一緒に行く?」
「え?」
「せっかくだし三人で行こうよ!帰ったらカガリに聞いてみるね」
「いや、遠慮しとくよ」
冗談じゃない...。
キラと二人きりならいいが、カガリがいては楽しめるはずがない。
正直、邪魔だ。
だがそんな感情は微塵も出さず、にっこりと微笑みかける。
「二人で楽しんでおいで」
「いいの?...せっかく誘ってくれたのに、ごめんね。また今度いこうね!」
「ああ、約束な...」
「うん!約束っ」
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