Athrun×Kira ParallelStory*
□brilliant〜無邪気な天使〜
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猪突猛進という勢いで抱きついてきた姉に、キラは焦って声を出すが時既に遅し、体当たりを受けてしまう。
倒れ込む体を衝撃に備えて固くしたキラだったが、その小柄な体は温かいモノに受け止められていた。
安堵したキラが、そろりと目を開ければアスランの真剣な瞳とぶつかる。
「あ、アスラン...」
「キラ、大丈夫か?」
どうやら倒れる間際に彼が受け止めてくれたらしい。ふわりと微笑んでキラは素直にお礼を言う。
「ありがと、アスラン」
「どういたしまして。...カガリも気をつけるんだぞ?」
「わかってる...、ごめんなキラ」
「ううん、僕こそ遅くなってごめんね」
えへへ、と照れ笑いを浮かべるキラに、二人とも口元が緩むのを止められない。
和やかなムードが漂い始めたが、アスランはいつまでもキラに抱きついたままのカガリが不快で堪らなかった。
「カガリ、いい加減キラから離れろ」
「いいじゃないか別に」
「駄目だ」
力任せにカガリをキラから、べりっと剥がす。
「何するんだっ!!」
「キラが重そうだったから」
「キラはそんなこと言ってないだろ!」
「言ってなくてもわかるだろ?キラの気持ちぐらい察しろ」
「〜っ!!言わせておけば〜〜!」
「二人ともっ!やめなよ!」
まさに鶴の一声と呼ぶに相応しいキラの声が響いた途端、ぴたりと口を閉ざす二人。
「せっかくのひな祭りパーティーなんだから、喧嘩は禁止だよ!」
「「...はい」」
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