Athrun×Kira ParallelStory*
□世界で君だけ
1ページ/1ページ
side=ATHRUN
赤信号で車を止める。
横断歩道を渡る人々の群れを何気なく見つめていると、助手席の恋人がぽつりと呟いた。
「...ねぇ、アスラン」
「ん?」
「こんなに人がいるのに、君は僕を見つけてくれたんだね」
「…どうした?いきなり」
「んー、なんとなく」
「なんだそれ」
「……」
こんなふうに時々、素で可愛いことを言ってくるから堪らない。
「ふぅ…そんなの当然だろ。俺にはキラしか見えないから...」
「...っ」
信号が青に変わり車を走らせる。
隣には真っ赤な顔の愛しい恋人。
side=KIRA
赤信号で車が止まる。
横断歩道を渡るたくさんの人を見ていたら、運転席の恋人に訊いてみたくなった。
「...ねぇ、アスラン」
「ん?」
「こんなに人がいるのに、君は僕を見つけてくれたんだね」
「...どうした?いきなり」
「んー、なんとなく」
「なんだそれ」
「......」
こんなことを聞いて、変に思われただろうか?
恥ずかしくて、アスランの顔がまともに見れない。
「ふぅ...そんなの当然だろ。俺にはキラしか見えないから...」
「...っ」
信号が青に変わり車が走り出す。
隣には悪戯っぽく微笑む、大好きな恋人。
end.
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ