Athrun×Kira ParallelStory*

□brilliant〜無邪気な天使〜
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その後、パーティーは無事に開かれた。


「で、キラの準備って振り袖のことだったのか。でもそれ、女の子が着る物だろ?」
「うん、そうだけどね。母さんがせっかくだから着せてあげるって」

本当に嬉しそうにくるくると回って、振り袖を見せるキラに、アスランもカガリも笑みを零す。

「カガリとお揃いだよ!それでアスランにも見て欲しくて電話しちゃった」
「あーもう可愛すぎるぞ!このぉ〜」
「痛いよっ、カガリ」

カガリがキラの頭をぐりぐりと撫で回すのを見ながら、アスランの心はキラに対する愛しさでいっぱいだった。

これだからキラには適わない。
いつでも自分の心を容易く虜にするのだから。


今日はひな祭りで、先程キラに喧嘩禁止令が出された為、カガリを引き離そうとは思わない。

けれど自分もそろそろ限界だ。

キラに触れたい。


「キラッ」

溢れる想いを込めて、

愛しい君の名を口にした。


―いつか、この想いを君に告げる日まで

―今はただ、君の傍に...。


end.
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