宝物@

□よろずの欲に狂う
2ページ/6ページ

「いい眺めだね。蛮ちゃん。」

仰向けに大きく足を広げ、秘部を銀次に見せつける痴態に、蛮は消えてしまいたかった。
けれど、銀次によって付けられた拘束具のお陰で動きは制約されていた。両手首はベルトで固定され、ベッドに繋がり、そこから伸びる鎖がそれぞれの足首のベルトにつけられていた。
鎖の長さは短い。必然的に足を引き寄せ、秘部を晒け出す格好になってしまうのだ。ましてや、薬の影響だろうか、引き千切る力も出なかった。

「おま、え…あの薬。」
「うん。筋力を低下させる薬と視力を奪う薬。それに、媚薬も入ってるんだ。蛮ちゃんに言う事聞かせるには、これぐらいやらなくちゃダメだよね。」
「てめっ……うぁ…あぁ、んっ……。」

文句をつけようと開いた口から飛び出したのは甘い喘ぎ声だけだった。銀次が唐突に蛮の秘部に人差し指を突き立てたのだ。

「やっぱり、まだキツイね。」

侵入を拒む頑なな入口。
銀次はガサゴソとベッドの下を漁って、A4サイズほどの巾着を取りだしたのだ。

「みんながね。色々と用意してくれたんだよ。」

逆立った産毛が、その中身が自分にとって危険なものだと、蛮に訴えていた。
最初に取りだしたのは、ローションのボトルだった。指先と秘部にたっぷりと降りかけられると、今度はさっきとは真逆に焦れる程、ゆっくりした動作で指を押し入れてきた。

「あーぁ、あっ……っ……あ、あ、ぁ……。」

押し寄せて締め出そうとする内壁の動き。
それでも、構わずに銀次は円を描きながら内壁をなぞり、前後に小刻みに揺さぶっていく。
揺さぶる動きは、蛮の体を快感に震えさせ、その度に無機質に鎖が鳴った。

「あっ、あっ……あぁ……っ。」
「気持ち良さそうだね。蛮ちゃん。もっと、気持ち良くしてあげるね。」

そうして、また巾着を漁った銀次が取り出したものは、実に奇妙な形をしていた。

内から外へ渦巻くように円を描いて伸びるソコは、コップの『取って』のようだ。円を描いた後に上部に辿り着いた薄い板状のものは、真っ直ぐに数センチ伸び、先端はやや厚みを帯びてフックのように手前に折れている。
そして、そのちょうど真ん中には凹凸のついた器具が付けられていた。形だけみれば、簡略化した羽根に似ていた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ