宝物@
□魅惑のfruit
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灯りの消えた病室。同室のおじいちゃんたちの寝息に混じる荒い息遣い。
ベッドに足を伸ばして座る俺の上に、蛮ちゃんは向かい合って膝立ちで跨いだ。ブドウの味が霞むくらい口付けを交わしながら、胸をまさぐり、秘部を掻き回す。
ズボンはベッドの下に脱ぎ捨てられ、残ったタンクトップすら、すっかり上に捲り上がっていた。
桃色に染まる肌が艶めかしい。
「どうしたの?急に。怒ってたんじゃないの?」
「…るせっ。……ぁ…無駄口、叩いて……っなら、とっとと…っ……突っ込め……ぁ、んっ…。」
完全に解しきれてないソコが戒めるように、二本の指を締め付けた。
「まだ、無理だよ。」
「いい、からっ。お前が欲しいんだよ。」
下半身を刺激する台詞に、思わず理性が吹っ飛びそうになった。シてしまうのは簡単だけど、辛いのは、やっぱり蛮ちゃんだから。
そこで、俺は閃いた。
「ん、くっ……ぁ……銀次っ……てめっ………。」
「しー。あんまり声出すと、気付かれちゃうよ?それなら、俺のより小さいから辛くないでしょ?」
「だから……こん、な……ぁ……んっ。」
蛮ちゃんのソコを犯しているのは、バスケットに入っていた一本のバナナ。
漏れそうになった声を、蛮ちゃんは咄嗟に俺の服を噛んで耐えた。押し殺した声が鼓膜をくすぐって、熱い息が項に降り掛かる。
ゾクゾクと震えに似た快感が走っていく。
「どうしたの?蛮ちゃん。感じちゃった?」
耳元でヒソヒソと囁いたら、涙目になった瞳が睨み付けてきた。
でもさ。それって、逆効果なんだよね。
益々、意地悪くしたくなって、俺は三分の一だけしか埋めてなかったバナナをさらに押し込めた。
「んんっ……ふ、んーんっ……。」
ひくんと腰が揺れた。
俺の背中に腕を回し、服を握り締めて耐える。緩やかにバナナがカーブしてるせいで、いつもは当たらないような所を刺激しているのかもしれない。
俺はさらにバナナを上下に擦り動かした。
「んっ…んっ……っ………ふっ。」
「そんなに締め付けたら、バナナが潰れちゃうよ?」
固い部分を残し、20センチくらいあった実の部分をすべて飲み込んでしまったのだ。
「ほら、蛮ちゃん息を吐いて…。動かせないよ。」
蛮ちゃんは、唇を噛み締めて、無言のまま首を横に振った。
「しょうがないなぁ。」
一房のブドウから一粒取って、皮がついたまま口に含む。