宝物@
□例えば、こんな一日
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「あっ…ぁ……ん……っ…ぁ。」
唇の触れていない果実も指先で弄ばれ、熟れてふくりと実っている。
「ぎ…んじ……ぁ…っ」
「欲しい?」
双丘を撫でたら、その奥で物欲しそうに銀次を呼ぶ。
蛮の体を反転させ、ヒクつくソコに先走りに濡れる自身を擦りつけた。
「…焦らす、な…。」
快楽に艶を増していた人間と同一人物とは思えない粗暴さで、銀次は足蹴にされた。
「痛いよ。蛮ちゃん。」
「うるせっ。とっとと入って来いよ。」
肩越しに睨む瞳は涙に濡れて、余裕だと思っていた蛮が限界に近いのだと知る。
「うん、入るね。」
自分だけが求めていたのではない事が嬉しくて、銀次は殊更ゆっくりと自身を押し進めた。
蛮のうごめく肉壁の小さな変化も、柔らかく温かな感触も、すべて逃さないように。
蛮もまた、ゆっくり故にナカに入り込む銀次の形や大きさがいつも以上にリアルに伝わってくる。
「あ…ぁ、銀次っ。」
背後から貫くその顔は見えなくても、鍵穴に嵌まるようにナカに馴染むソレは間違いようもなく銀次のモノ。
「あっ…あっ……っ……ぁ…ぎんっ。」
「蛮ちゃん、蛮ちゃんっ。」
体は疲労で気だるさを訴えてるというのに。