宝物@
□例えば、こんな一日
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下腹部を直撃する色香に、銀次は心臓の鼓動が速まるのを止められなかった。
しばし、考えを巡らせてから一つの言葉を選んだ。
真摯な眼差しに雄の本能を乗せて。
「蛮ちゃんのナカに入らせて。」
じっと紫紺の瞳が見つめる。瞳の奥の奥まで調べ尽くされるようで、銀次はただ審査結果を待つしかなかった。
「捻りも何もねぇな。」
「ダメ…かな?」
「でも、まぁ…お前らしいかな。」
「蛮ちゃ…。」
墜ちてきた口づけは予想外。
落胆の影を色濃くしていた銀次は、自分で自覚している以上の優しい表現で微笑む蛮に面食らう。
「今回は特別、な?」
「蛮ちゃん。だーい好きvv」
「バーカ。」
じゃれ合うキスは、次第に濃さを増して、唾液が顎を伝うのさえ構わずに貪り合う。
「ふっ……ぁ…あっ…」
銀次は蛮のTシャツをめくり胸元に潜り込むと、脇腹の性感帯を擽るように舌先で突ついて、刻印を刻み、窪んだヘソに口付けた。
さらに、腹筋の割れ目に沿って舌先が胸へと移動していくと、緩やかに立ち上がった果実を口へと導いた。
「ぁ…う…ん…あぁ。」
舌の上でコロコロと転がされ、唇が弱い刺激を歯が強い刺激を与えると、それは赤みを帯びて硬くなった。