宝物@

□終わるモノ、始まるモノ
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『終わるモノ、始まるモノ。』


「あっ……ぅ、んっ。」

果てた銀次が身を引いて立ち去る瞬間さえ、吐き出したばかりで過敏になった体には快を感じるものだった。
ドロリとした白濁が撫でるように外に零れていく、その感触に蛮は眉間に皺を寄せてやり過ごす。

「もうすぐ、今年も終わりだね。」

後始末もそこそこに蛮の隣りに俯せて寝転がると、携帯の液晶を眺めながら銀次が言う。
自分がぐったりしてる中、妙に元気な銀次に蛮のこめかみがピクっと震えた。

「始まりがあれば、終わりも来るだろ。」
「そういうんじゃなくて!もう、ムードないなぁ。」

蛮の返答は素っ気ない。銀次はいささか不満そうに頬を膨らませた。
後始末を済ませたティッシュを丸め投げ、蛮は薄い毛布を手繰り寄せながら尋ねた。

「んで、Sex納めは満足したのか?」

毛布の端から覗く仕草が横柄な態度とは裏腹に可愛いらしく、銀次の胸の奥がキュンと鳴った。

「う〜ん。満足はしたんだけど…。」

モゾモゾと蛮の毛布に潜り込む。
そして、手が不穏な動きで毛布の中を徘徊し始めた。

「おいっ。銀次っ。」

甘く上がりそうな声を抑えて蛮が叫ぶ。

「終わりがあるならさ。始まりもあると思うんだよね。ほら、『ヒナ始め』って言うじゃない?」
「それを言うなら『姫始め』だろ!って、変なトコ触んな…っ……やぁ」


『納めた』はずのモノは、数分も経たぬうちに『始め』られたのだった。







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goto様、ありがとうございます〜!!蛮ちゃんが可愛くてエロすぎて(*´Д`*;今年一年最高のスタートを切りましたよっvvgoto様、本当にありがとうございました☆今年もよろしくお願いしますね(≧∀≦)

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