人類最弱、転生しました

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 時間はとんで三時間目。僕のクラスは体育で、今はみんなで鬼ごっこをしている。ちなみに僕は鬼役で木の影で休んでます。サボリ? これは計画的休息だ。

「サボリとは感心しないなぁ、壱哉君」
「……仲椙先生、何の用ですか」
「いや、君は鬼ごっこと言う名の触れ合いに参加しないのかなぁと思っただけだよ」
「今は、疲れたから休息してるだけですよ」
「ふぅん」

 なんだ、この先生は。もしかして僕に嫌みを言いに来ただけなのか。だとしたらこの先生はどれだけ暇なんだ。

「あ、壱哉君。あそこに転んだ子がいるから保健室に運んでくれないか」
「なんで僕が……」
「ん、じゃあ今から大声でここにサボってる」
「わかりました、行って来ます」

 先生の言葉を遮って、僕は転んだ子の元に走っていった。
 
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