太陽はハカイがお好き
□stage 2-3
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「お見舞い……ありがとう。
風丸君、鬼道君、豪炎寺君」
とある病室の一角、そこに温子は入院していた。
烏丸尊と接触した数日後、面会の許可がでたのでサッカー部からの代表として風丸、鬼道、豪炎寺は見舞いに来ていた。
「ふふ、私なんかの見舞いなんて来なくてもいのに……」
「いや、でも……」
「風丸」
何か言いたげな風丸の言葉を豪炎寺がさえぎる。
「あの、円堂のお母さん。
聞きたいことが……」
「聞きたいことぐらいわかるわ。
私と烏丸君の関係……でしょ?
鬼道君」
「……はい」
「ずいぶんと不思議そうね、なんで私がわかったか。ってことに」
いつもと違う温子の雰囲気に三人は、ただ、ただ呑まれる。
「あなたたちに教えることは、できないわ。
だってこれは私の問題だもの。
貴方達には……関係ない」
「関係なくなんてない!!!」
いきなり豪炎寺が大声を上げた事で温子はビクリとする。
「俺は円堂の事を仲間だと思ってる。
だから……、だから……!」
「俺だって、円堂は仲間であり、幼なじみです。
今更「関係ない」って言われたって……、そんなの……、……無理ですよ…………」
「……そういう事です、円堂のお母さん。
円堂の事を仲間だと思ってるから……、今、円堂の居場所を知ってるであろう奴との関係を知りたいんです。
それで、円堂の居場所がわかるかもしれないから……っ!」
「……三人とも、守の心配してくれてありがとう」