太陽はハカイがお好き

□stage 1ー3
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 休みの日、雷門中学サッカー部の部員は理事長室に集められていた。集められた部員達は何事か、とざわざわしている。そんな中、青い髪をした少年、風丸一郎太は別の心配をしていた。

(円堂、遅いな…)

 言うも何も円堂守の事である。彼が円堂守の心配するのは、彼のおかん体質からして最早テンプレートなのだが、そんな彼も召集された理由が円堂守だとは思ってもいないだろう。
 
「集まったようだね」

 理事長が周りを見渡しながら言う。

「あの、キャプテンがまだですけど…」

 どこかの部員(役回りを決めるなら部員A)が聞く。

「………」

 だが、そんな部員Aに返事が出来なかった。理事長は深呼吸し、覚悟した目で部員達をみる。そして彼らにとって信じられない言葉を言う。


 ―――「円堂守が行方不明になった」と。
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