変わっていく僕らの世界

□Cage 1-1
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 静かな生徒会室に、カリカリと音が響く。そして僕は黙々と書類処理をしていく。こう見えて伊達に生徒会長をやっていたわけではない。ここはどういう風に記入したらいいとかわかってるハズだ。こうしていく内に書類は残り六枚になった。どうやら転入生に関しての書類のようだ。

『……!』

 転入生の書類を見た瞬間、時が止まったような気がした。だって、大切な、あの子が、あの子達が、この学園に、転入してくるのだ。大切で、大好きで、愛おしいあの子達が。

『………っ』

 何かが頬を濡らす。だけどそんな事は気にならない。それより大切な事はまあの子達がこの学園に来るという事実であって。もう、二度と会えないと思っていたあの子達に会えるという事で。

 涙が止まる事を知らないように沢山出てきたが、止めようとはしなかった。否、止まらなかった。

 早く

 早く

 二人に会いたい。
 
 はやく

 はヤく

 愛おしい

 ハヤく

 ハやク

 僕ノ姉弟二

 ハヤク

 ハヤク

 アイタイデス。

 
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