人類最弱、転生しました

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 次の日、記憶力の悪いいっくんを教室に送ったあと、少し暇になったので校内探索をすることにしました。リュックを背負ったままの校内探索なので周りからじろじろと注目されてますけど、それでも私は校内探索を続けます。しばらく探索してる内に静かな場所に出ました。あんなにざわざわしてたのが嘘のよう。それと、いきなり奇襲なんて最近の小学生はすごいですね。

「!?」

 相手は自分の攻撃を見切ったのに驚いてるみたいです。ちなみに今の状況は、相手のトンファーをボールペンで受け止めています。

「へぇ。君、ぼくの攻撃を受け止めるなんてすごいね」
「いえいえ、伊織ちゃんはまだまだ弱いほうです」

 これは事実。舞織ちゃんよりも、お兄ちゃんや人識君の方が数百倍強いです。

「へぇ……ねぇ、君の名前は」
「……為野伊織って言います。君の名前は?」
「ぼくの名前は雲雀恭弥。うん、伊織。ぼくは君の事を気に入った」

 雲雀恭弥……、重要人物に気に入られました。でもどうにかなるでしょう。

「よろしくお願いします、恭弥君」
 
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