太陽はハカイがお好き

□stage 2-1
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 なんだか夢を見ていた気がする。とても大切で心があったまる様な夢を。しかし思い出せないなら意味は無い。なら特に大切な事では無い……と思う。いや思いたい。だが今の最優先事項は、ふよふよしたこの空間から脱け出す事だろう。でも、だんだん、どうでもよく……。


















「おっきろー」

 目を開けたら、白髪の人がドアップに映った。「うわぁ!」と情けない悲鳴をあげると「驚いたぁ」とケタケタ笑った。

「初めまして、円堂ちゃん」
「は、初めまして……」
「僕の名前は姫井梓(ヒメイ アズサ)。れっきとした男の子なので、どうぞよろしく」

 白髪の少年は姫井梓と名乗った。
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