短編&拍手文
□「「助けなくちゃ」」
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「あ、あぁ。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
死んだ。
死んだ。
■■■が死んだ。
嘘だ、こんな未来。
信じない、信じない。
■■■が死んだことを×××は信じない――
◆◆◆◆◆
「えっとすみません。
大丈夫……ですか?」
はい、大丈夫です。
「そうですか、それは良かったです」
ここは……どこですか。
「んー?」
×××は助けなきゃいけないんです。
■■が死んだなんて認めません。
死んだなんて嘘なんです。
だから帰してしてください。
「……「いや」だと言ったら?」
帰せ、帰せ、帰せ、帰せ、帰せ、帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せ帰せっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「……わかりました、帰しましょう」
ぐるぐるぐると視界が回る。
絶対に助けるんだ。
カゲロウなんかに負けるもんか――――――
◆◆◆◆◆
「う、うぇ……」
死んだ。
目の前で死んだ。
なんで、■■■は死んだの。
×××が死ぬはずの場所で、シ、ン、デ、ル、ノ?
「……ざまぁ、みろ」
……え?
誰に対して言ったの?
それってもしかして――――――――
――――×××ナノ?
「あ、あ、あぁ、あぁぁぁ……。
×タ×はっ!!
ヒ■■を助けようとしてやってることなのに!!
なのに!
なんで!
「ざまぁみろ」なんていうのよ!!!!
全ては!
貴方のために!
やってることなのに!!
なんで全否定するのよ!!!
■■ヤも!
カゲロウも!
公園も!
ネコも!
トラックも!
電信柱も!
八月十四日も!
八月十五日も!
夏も!
ワ××も!
全部、全部、大っ嫌い!!!!!!
…………ねぇ■■■。
戻ろう?
幸せ立った頃の毎日に――――」
◆◆◆◆◆
また、助けられなかった。
×××を助けられなかった。
どうやったら助けられるだろうか。
「■■■ー!
遊びに行こ―!!」
「わかったー
今、行くよ×××ー!」
嗚呼、早く助けなくちゃ。