変わっていく僕らの世界
□Cage 1-2
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あの書類をみてから数日後、僕は学園に来ては生徒会室に籠もり書類整理していた。あの時は喜んでいたが、よくよく考えてみれば僕はあの子達から逃げ出したのだ。だから此処に籠もるのが一番の得策だと思った。
――そうやって現実から逃げている事を知っていながら。
「む。早いな、球磨川」
『こんにちは、めだかちゃん』
話しかけてきたのは黒神めだかちゃん。箱庭学園の生徒会長だ。
「書類ばかりやってないで、たまには休んだらどうた」
『うん。これが終わったら休むよ』
そこで一旦、会話が切れる。ちらりと、めだかちゃんを見たら僕が処理した書類を読んでいた。