太陽はハカイがお好き
□stage 1-2
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パチリと、目をあけると、視界に時計が目にはいる。
時刻は午前五時。
いつの間にか約一日、寝ていたようだ。
寝起きなので、うまく思考出来ない。
ぼんやりと、霧がかかったような感覚がし、まるで全てを覆い隠されてるような気がする。
何を隠されているのだろうか。
そこまではわからない。
――チン
手首から音がなった。
見てみると、母さんが何時もつけているブレスレットが見える。
銀色に映える、紅と蒼の水晶。
手首を口に近づけて一舐めすると、金属の味がする。
当たり前だ。
……あれ。え、うそ、は?
何故、動かなかった手が、動く?