太陽はハカイがお好き

□stage 1-2
4ページ/6ページ




 パチリと、目をあけると、視界に時計が目にはいる。
 時刻は午前五時。
 いつの間にか約一日、寝ていたようだ。
 寝起きなので、うまく思考出来ない。
 ぼんやりと、霧がかかったような感覚がし、まるで全てを覆い隠されてるような気がする。
 何を隠されているのだろうか。
 そこまではわからない。


 ――チン


 手首から音がなった。
 見てみると、母さんが何時もつけているブレスレットが見える。
 銀色に映える、紅と蒼の水晶。
 手首を口に近づけて一舐めすると、金属の味がする。
 当たり前だ。
 ……あれ。え、うそ、は?
 何故、動かなかった手が、動く?


 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ