嘘吐きな恋

□第二話
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「そんな趣味があるなんて知らんかった」


仁王はそう言いながらにやつく。





「いえ、別にそう言う訳では・・・」


「その言い方も、嘘じゃろ?」



・・・っ!


こいつ。


取りあえず、シラをきるか・・・



「私には、よく解りませんが・・・」



私がそう言うと、仁王は私の方に近づいてきて、







ちゅ。



頬に、キスをした。





「あれ、これでも本性ださんか?」



・・・むかつく。




「・・・っは。本当うざいね、仁王」



思わず出てしまった言葉。


やばっ・・・


私がそう思っていると、仁王は




「っく、くっくっくっくっ・・・」


と腹を押さえて笑う。



もう、ここまで言っちゃったし・・・

色々言っても良いよね?





「何笑ってんの?」


「化けの皮が剥がれたな・・・」


「・・・!?」






「何が目的?なんか用なの?」



本当の自分がどんどん出てくる。




「とんだ"優等生"じゃな」


「"優等生"は疲れるんだよ」




私から発せられる言葉・・・

"優等生"遊からはとても聞けないであろう言葉を言う私を
少し驚いたような顔をして見ている。






「で、何か用なの?」


少しため息を吐きながらそう尋ねる。



帰ってきた言葉は・・・










「俺と、付き合わんか?」

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