鳴門

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『うちはイタチっ!?本当にイタチだああぁぁあっ!!』




俺はイタチに向かって抱きついた。うひゃあああっ!









「!…お前、名前は」



クールだ!さすがイタチ!
でもこれは俺の勘違いだったと知る









『あ、ちなつです』



「いつから居たんですか?イタチさん」




「(可愛いいいっ)黙れ鮫。魚如きが喋るな!」



「え?えええぇぇっ!?私魚じゃないですよっ!」





鬼鮫は心底傷ついた表情をした








『そーだー魚は海に帰れよ』






「えっ!?さっきとまるで違うじゃないですかっ!さっきは『かっこいいぃっ!』って言ってましたよねぇっ!?」




「ちなつ!?そんな事を言ったのか!」


『え?言ってないよ、んな事』



「そうだ!鮫がかっこいいなんてナンセンス!」



「理不尽!!」










いやね、本当はすっごく鬼鮫大好きだよ?かっこいいのは認めるし。でも鬼鮫っていったら『いじられキャラ』じゃん?









「お、おい…話がずれてるぞ…うん」










『あ、申し遅れましたー。俺、月詠 ちなつって言うんだ。年齢は16歳です』










「はぁ?16だァ?」



「何言ってんだ?うん?」






え?何言ってるってこっちが聞きたいよ?どっからどうみてもぴっちぴちの高校1年生じゃん











「どこからどうみても12歳にしか見えないぞ」






『は……、えええええぇぇぇっ!!ちょっ!鮫っ!でかい鏡持ってきてっ!!』



「鮫ってっ……違いますっ!」



『いいから持って来いよ!』



「は、はいっ!」






ちなつのただならぬオーラに何か逆らえなかった鮫








どこからもってきたかわからない大きい鏡を俺の前に優しく置いた鬼鮫



「はい、持ってきましたよっ」



その鏡を見て固まるちなつ










『…………ち、…縮んでるうううぅぅっ!!』




「ぐへぶっ!」




ちなつが驚いて鏡に当たって倒れた鏡が鬼鮫の頭を直撃し気絶する鬼鮫









『なっ、なんで縮んでるんだっ!?』




「こちらの世界に来た影響ではないか?」



『そうかも知れない……。あれ?デイダラって今何歳なんだ?』




「うん?オイラは15歳だぞ?」






『15歳!?え、デイダラちっちゃっ!!』




「オイラはちっちゃくないぞ!!うん!
それを言うならちなつの方がチビだろ!!」



『あー、確かに12歳は小さいなぁ…。まぁでも中身は16歳だから…』




ってことは…
……、4年前って事か

案外時間があるなー
これならやっておきたい事も出来るし結果オーライか…









 

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