短編
□大切な存在
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それに、俺たちのやり取りをただ見ていた亀にも腹が立つ
なんで何も言わねぇんだよ!
まるで、大人とガキのケンカじゃん…
あ〜イライラする、何もかも
どうせ…どうせ…俺なんて…(泣)
路上に座り込んで、涙をポロポロ流した
小さな迷子みたいに…あーぁ、情けない…本当に。
それに、スゴくカッコ悪い…
?「竜也、そんな所に座り込んでるとひかれるぞ?」
え…今、なんて…?
ふと顔を上げると呆れ顔で見下ろす中丸の姿があった
「中丸…?」
中「だいぶ探したんだから(汗)」
「探してくれてたの?こんな俺を?」
中「竜也だから、探したんだよ」
「っ…何だよ…」
ムカつくし、でも恥ずかしくて…でもやっぱり
「中丸のくせに///」
嬉しかった
中「分かったから、帰るよ」
スッと差し出された細い手をしっかりと握り、ゆっくりと立ち上がった
真面目でヘタレだけど…たまに変にカッコいい所がある中丸がムカつく…だけど…、そんな中丸だからこそ好き
「中丸…」
中「ん?」
「俺って大切な存在?」
中「うん、俺の中ではね」
どんな事があっても俺の中でもアナタは一番の存在であり、とても大切な存在
-END-
→あとがきトーク