短編
□日都雲家、大騒動!?
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†日都雲家のある日の日常†
ガサゴソガサゴソ…
ある平日の早朝、キッチンに明かりが灯り、誰かが冷蔵庫をあさっていた。
「無いな…どうしよ…」
茶髪と金髪が混ざってショートボブのサラッとした髪をヘアゴムで1つにまとめ、せっせと食材を選んでいるのは4人の息子を持つ明るい母、竜也である。
今は日課である夫の雄一と中学生の仁のお弁当作りの最中…
《Tatsuya》
どうしよ…ほとんど食材が無いだからと言って、弁当代を渡すワケにもいかないしな…
「ん〜」
と悩んでいると、ふと冷蔵庫の中を見ると挽き肉のパックが一パック入っていた。そして、私はある事を思い付いた。
「よし、メニュー決まった!」
と忘れない内に早速作り始めた。
そして、10分後…
「完成」
2つの弁当箱をそれぞれ弁当袋に入れ、時計を見るとちょうどみんなの起床時間だった。
「しゃあないな…」
誰も起きてくる気配が無いため、順番に起こしに行くことに。
最初は、長男の仁から…(カチャッ)仁は布団を蹴って、ベッドから落としていた。
あっ、パジャマがはだけて、お腹が丸見えだ。
私はさり気なく、はだけたパジャマを直し、仁を起こす。