長編
□都立愛戸流学園 4
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†脱走犯捕獲大作戦!? 2†
ガサッ、ビッ…ビタン。
上「痛てててて」
地面に倒れ込んでいるのは最近ドジりっぱなしの上田くん
赤「お前、何回痛い目にあえば気が済むのかよ」
上「そう言われても…あっ」
上田くんの左膝から血がジワリと溢れてきた。
赤「何やってんだよ!ほら。」
赤西くんは上田くんに背中を向けて、しゃがみ込んだ。
上「へ?」
赤「おぶってやるから。」
上「いい、自分で歩く。」
そう言って、左足を軽く引きずりながら、ゆっくりと歩く。
赤「お前、その調子だったら、保健室に行く前に日が暮れる」
上「んなこと無い。」
赤「ほら、おぶってやるから。」
上「いい!」
赤「素直じゃねぇな…。」
上「(ズキッ)っ!!」
いきなり上田くんの左膝が痛み出し、上田くんは左膝の近くを左手で握りしめる。
赤「だから、無理するなって、ほら。」
再び上田くんの前に背中を向けてしゃがみ込んだ。
上「…(ギュッ)///。」
上田くんはちょっと顔を赤らめながら、ゆっくりと赤西くんに近づいて、しがみついた。
赤「しっかり掴まっとけよ?」
上「うん///。」