短編

□大切な存在
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「雄一の分からず屋!」

バンッと大きな音を立てて激しくドアを閉め、スタジオを飛び出した

久しぶりに中丸とケンカをした

ハッキリ言って、ちょっと大人気なかったのかもしれない

たかが、俺に内緒で亀と食事に…決して、亀と食事に行くのはそれはメンバーだから仕方がないけど…

だけど…連絡無しに行くなんて、それはまた別の話

直接問い詰めたら、一言「ごめん」って…頭に来ちゃってついつい右手が…

右手が中丸の頬を殴った

何故か俺は怒りながら泣いていた

自分でも訳が分からない、あの場にいるとなおさら分からなくなると思った俺は一目瞭然に飛び出した

中丸の止める声と手を振りほどいて…

サイフも携帯でさえ楽屋に置いてきた俺は街を一人歩いていた

何やってんだろう…俺…。

これじゃあ、ただの独占欲強い小さな子供みたい

そんな俺にも何だか腹が立って来た
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